SEOに強い記事の書き方とは?スモールビジネスだからできる方法を解説
「ホームページ作ったら、SEO対策しなきゃ」ということを、よく耳にしますよね!
ホームページは、ただ公開しているだけではGoogleなどの検索結果のページに表示されません。せっかく作ったのに、「誰にもホームページを見つけてもらえない」ということになってしまうこともよくあります。
ホームページの上位表示を可能にするのが、SEO対策です。
SEOに強い記事の書き方は、いろんな専門家が発信していますが、その多くは、大量アクセスを獲得したい方向けのやり方です。
スモールビジネスをされている方は、成約率が高いホームページであれば、自社のホームページに月に10万アクセスなんて目指さなくても、十分に結果がでるホームページにできます。
SEOに強い記事を書くときの3つのポイント
SEOに強い記事を書くときに絶対におさえておきたい3つのポイントがあります。
- 検索ユーザーが、検索するキーワードを使う
- 検索ユーザーが知りたいことを書く
- 一次情報を伝える
検索ユーザーが、検索するキーワードを使う
検索をするとき、必ずキーワードを使って検索しますよね。あなたのターゲットとなるユーザーが、検索するときに使っているキーワード(単語)を記事のタイトル、見出し、本文等で使うことは必須です。
検索ユーザーが知りたいことを書く
検索ユーザーがキーワードで検索するときに、「知りたいこと」が必ずあります。
たとえば
<川口市 ホームページ制作>のキーワードで検索
⇒「川口市にあるホームページ制作会社と料金を知りたい」
<SEO対策 初心者>のキーワードで検索
⇒「SEO対策のことが全然わからない初心者向けに解説しているSEO対策のやり方を知りたい」
こんな風に、キーワードによって検索ユーザーが求めている情報があります。
Googleなどの検索エンジンは、検索ユーザーが求めている情報を提供しているサイトを評価するので、「検索ユーザーが知りたいことを書く」ことは欠かせません。
一次情報を伝える
一次情報とは、情報のソースが信頼性の高い情報のことです。たとえば、学術的な論文、調査レポート、専門家による情報など。
そのため、あなたが何かの専門家であれば、専門分野についてあなたが発した情報は一次情報と言えます。
たとえば、あなたは次のAとBの情報のどちらが信頼性が高いと感じますか?
A
ホームページ制作会社が書いたホームページの作り方の情報
B
ホームページの作り方の本を読んだ人が書いたホームページの作り方の情報
Aのホームページを専門に扱っている人の情報の方が、信頼性が高いと感じますよね。
検索エンジンは、ユーザーに信頼性が高い、高品質な情報を提供したいので、一次情報を伝えられると、検索エンジンに「価値あるサイト」と評価してもらいやすくなります。
逆に、二次情報ばかりのサイトは、信頼性が低いと判断され、検索エンジンから低い評価を受ける可能性があります。
あなたが何かの専門家としてビジネスを行っているのであれば、SEOに強い記事を書くのに有利!!
あなたの専門知識をどんどんホームページで発信してください。
SEOに強い記事を書く一般的な手順
まず最初に、SEOに強い記事を書くための一般的な手順を紹介します。
- キーワードリサーチを行う
- 検索ニーズをリサーチする
- 記事の構成を作る
- 検索ニーズを満たす記事を書く
- 検索ユーザーが読みたくなるタイトルをつける
- メタディスクリプションを書く
1.キーワードリサーチを行う
キーワードリサーチは、SEOに強い記事を書くときに、とっても大事なステップです。
あなたのお客様が、どんなキーワードで検索しているかを知るために行います。
お客様がほとんど検索しないキーワードでSEO対策を行っても、検索にヒットしません。ヒットしたとしても、ターゲットではない人のアクセスばかりが増えて、セールスにはつながりません。
キーワードリサーチの方法
キーワードリサーチには、いくつかやり方があります。ここでは初心者でも簡単にできる方法を4つ紹介します。
- Googleサジェストを使う
- ターゲット層のSNSなどをチェックする
- 競合サイトを分析する
- キーワードツールを使う
Googleサジェストを使う
Googleでは、検索欄にキーワードを入力するとそのキーワードに関連する単語を表示する「Googleサジェスト」という機能があります。
たとえば、<SEO対策 初心者>と入力すると、次のようなGoogleサジェストが表示されます。
こんな風に<SEO対策 初心者>と似た検索キーワードを教えてくれます。
ターゲット層のSNSなどをチェックする
あなたのお客様のSNSなどをチェックすることで、「どんなことを知りたがっているか」「どんなキーワードを使っているか」を知ることができます。
競合サイトを分析する
あなたの競合サービスのサイトがどんなキーワードを使った記事を公開しているかを調べることで、ターゲットが検索しているキーワードを知ることができます。
キーワードツールを使う
無料で使えるものから有料のものまで、SEO対策のためのキーワードリサーチツールはたくさんあります。
ツールに使い慣れると、キーワードリサーチがとっても楽に行えます。
Googleからも無料で利用できるキーワードリサーチツールが提供されています。
ちなみに、わたしはUbersuggestを愛用しています。
キーワードリサーチツールは、本当にたくさんあるので、無料で使える範囲で色々試してみて使いやすいツールを見つけてみてくださいね。
2.検索ニーズをリサーチする
キーワードリサーチを行い、SEO対策をするキーワードが決まったら、対策キーワードの検索ニーズをリサーチします。
検索ニーズのリサーチのやり方
対策キーワードで実際に検索してみて、検索結果1ページ目に表示されている競合サイトをチェックすることで、検索ユーザーが対策キーワードで何を知りたがっているかを知ることができます。
<チェック項目>
- どんなタイトルか?
- 見出しは?
- どんな内容が書かれているか?
3.記事の構成を作る
本文を書く前に、見出しを並べて全体の構成をつくるのがおすすめ!
<構成をつくるメリット>
- 情報の漏れを防げる
- ユザーが読みやすい流れをつくれる
構成をつくるときのポイントは、主に以下の3つです。
- 結論を先に書くと、続きを読んでもらいやすい
- ユーザーが知りたい情報の順番に並べる
- 下まで読んでもらうには? を考えて情報を並べる
また、読者をひきつける文章構成のテンプレートを使うのもおすすめです。
- PREP法
- AIDA法
- PAS法 など
4.検索ニーズを満たす記事を書く
2でリサーチした検索ニーズを満たすように、本文を書いていきます。
5.検索ユーザーが読みたくなるタイトルをつける
SEOに強い記事にするために、タイトルをつけるときに、必ずやるべきことがあります。それが、<対策キーワードを使うこと>。
検索エンジンは、タイトルのキーワードをチェックしているので、必ずキーワードを使ってください。
また、タイトルは検索結果に表示されたときに、検索ユーザーがページを開くかどうかを判断する重要な情報です。ユーザーを惹きつける読みたくなるようなタイトルをつけてください。
わたしは、上位表示されているページをチェックして、「自分のクライアントにはこういうのが伝わるかな?」という言葉をもらってきたり、組みあわせたりしてタイトルをつけています。
コピーライティングの本やアマゾンの書籍タイトルもタイトルづけの参考になりますよ!
6.メタディスクリプションを書く
メタディスクリプションとは検索結果で表示されるページの説明文です。Googleの検索結果では、記事タイトルの下に表示されます。
メタディスクリプションは、検索結果のページでユーザーがそのページに入るか入らないかを決める玄関となる場所。
現在はSEO的には直接影響はありませんが、記入しておくと検索ユーザーが「知りたいことが書いてある」ことを確認できるので、クリックされやすくなります。
メタディスクリプションは、WordpressにSEOツールを入れている、テーマにSEOの機能がついている場合には、記入することができます。
SEOに強い記事にするためには、必ずSEOツールを入れるか、テーマのSEO機能を使ってメタディスクリプションを記入してください。
メタディスクリプションを書くときのポイントは、検索エンジンにどんな内容が書かれているかが伝わるように書くことです。競合サイトがどんなことを書いているかをチェックしてみるのもいいですね。
ここまでが、一般的な手順です。
スモールビジネスだからできる、SEO記事の書き方とは?
ブロガーやアフィリエイターではなく、実業を提供しているスモールビジネスのオーナーさんたちが、SEO記事を書こうとするときに、ネックになるのが、「キーワードリサーチを行う」「検索ニーズをリサーチする」の部分。
SEO記事を専門に書いている人たちは、ツールを駆使して行っています。ですが、スモールビジネスのオーナーさんたちは、「SEOの記事1本書くのに、そんなに時間も手間もかけられない」ですよね?
でも、スモールビジネスにはスモールビジネスの戦い方があると思っています。
スモールビジネスのオーナーさんは、SEOを専門に書いている人たちにはない強みがあります。それが、次の2つ。
- 実際のお客様を知っている
- 自分にしか書けない一次情報がある
正直、一般的なやり方よりもSEOにはだいぶ弱いかもしれません(笑)。なので、検索サイト以外に、SNSなどでのホームページの認知活動は必要になります。
でも、この強みを生かして記事を書けば、「実際のお客様にも喜ばれる」ので、ホームページの成約率をあげていくことができます。
スモールビジネス流のSEO記事の書き方手順
一般的なやり方は、「検索ニーズ」が軸ですが、この記事でお伝えするスモールビジネス流は「顧客ニーズ(実際のお客様のニーズ)」を軸に書いていくところが、大きな違いとなります。
次の手順で記事を書いていきます。
- 自分のお客様の質問や、お悩みから記事のテーマを決める
- 記事のテーマから、検索されそうなキーワードを決める
- 記事の構成を作る
- お客様の疑問・質問に答える記事を書く
- 検索ユーザーが読みたくなるタイトルをつける
- メタディスクリプションを書く
1と2が難しいと感じる人も多いかもしれません。そんな時は、次の4つの方法にトライしてみてください。
- Yahoo知恵袋でお悩みワードを探してみる
- 自分が調べる時に考えたワードで検索して、上位5~10サイトの見出しに入ってるワードを書き出してみる
- 競合サイトのよくある質問やコメント欄をチェック
- 周りの人にどんなお悩みがあるか聞いてみる
<Yahoo!知恵袋でキーワードを探す具体的な方法>
クライアントのお悩みや知りたいことがわからない時におすすめの方法です。
- Yahoo!知恵袋で自分のサービスと関連があるキーワードで検索してみます。
- 出てきたお悩みの中から、あなたのクライアントが悩んでいそうなことをピックアップ。
- 「このネタなら書ける!」というテーマを決める。
- そのテーマで検索されそうなキーワードで対策する。
慣れてくると、「こんなキーワードで検索されそう」というのが、だんだんわかるようになってくると思います。
【具体例】顧客ニーズに応えてSEOの記事を書いてみる
実際、わたしもこのホームページに掲載しているコラムは、検索ニーズよりも顧客ニーズを優先してテーマを決めています。
1.自分のお客様の質問や、お悩みから記事のテーマを決める
Webデザイナーさんから、「作ったサイトを納品するときに、やらなければいけないワードプレスの初期設定を一覧にして教えて欲しい」とご相談がありました。
「ワードプレスの初期設定の解説記事を書こう」と記事のテーマを決めました。
2.記事のテーマから、検索されそうなキーワードを決める
「ワードプレス、初期設定」を検索キーワードとして設定。
3.記事の構成を作る
「どんな順番で伝えたら、お客様はわかりやすいかな?」と考えて、次のような構成にしました。
4.お客様の疑問・質問に答える記事を書く
わたしは、デジタルが苦手な方をお客様に想定しているため、画面キャプチャ多めで、「ワードプレスが苦手」と思っている方が、少しでもわかりやすいように、記事を書きました。
現時点では、ホームページを公開してから1年未満ということもあり、SEOの結果はあまり出ていません(笑)。でも、お客様に質問を受けた時に、このページのリンクを送るだけでいいので、仕事をするうえではとても効率が良くなりました!
記事公開後にやること
このやり方で大事なのは、記事を公開した後に、検索エンジン以外からの記事への導線を作ることです。
SEO対策をがっつりやる方法ではないため、最初は検索エンジンからの多くのアクセスは見込めません。他からの導線をしっかり作らないと、せっかく記事を公開してもアクセスされない記事になってしまいます。
新しい記事を公開したら、必ず各種SNSやGoogleマイビジネスにシェアをしてください。
記事公開後にSEOを強化する
このやり方は、最初にがっつりSEO対策をするのではなく、ひとまずいったん記事を公開して、その後にSEOを強化していきます。
記事を公開したら、定期的にGoogleサーチコンソールを確認してください。どんなキーワードで検索にヒットしているかをチェックするためです。思いもよらないキーワードで検索にヒットしていることもありますよ!
検索にヒットしているキーワードがあったら、次の2通りの対応が考えられます。
- ヒットしているキーワードで、ニーズを満たす内容を加筆する
- ヒットしているキーワードをテーマに、新しい記事を公開する
上記の記事は「wordpress、初期設定」を狙って書きましたが、実際は「ファビコン、表示されない」などの、意外なキーワードで検索にヒットしていました。
こんな風に、まずは顧客ニーズに応える記事を書くことで、キーワードリサーチツールを使わなくても、「意外なキーワード」の発見につながったりします。
SEO対策をしながらも、成約率が高いホームページに
SEOでしっかり結果を出したいなら、一般的なやり方がおすすめです。でも、「SNSで認知活動は行っている」「Googleマップからアクセスがある」など、検索エンジン以外から、ホームページにアクセスがあるのなら、SEOにすごい時間と労力をかけなくても、いいのかもしれません。
また余裕がある人は、ホームページに公開した記事をSNSなど別の媒体でも流用することで、一石二鳥でコンテンツを作ることもできるので、おすすめです。
SEOはおまけ的に考えて、「顧客ニーズに応える」ことをしっかり意識して記事を書けば、結果的にホームページからの申し込みが増えることに繋がりますよ!
ホームページ保健室
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