Webディレクターはどこを見てる?実装後品質チェックの観点をご紹介

こんにちは、こんたです🦊
今日は「Webディレクターの実装後のチェックって、具体的にどこを見ているの?」という質問にお答えして、私が普段、実装が上がってきたタイミングで確認しているポイントを記事にまとめてみます💡

ディレクションに正解はありませんが、チェックの視点を持っていると、クオリティや成果に大きな差が出ます!
ぜひ一つでもアイデアを持って帰ってもらえたら嬉しいです。
ただのチェックじゃない「意図をつなぐ」というWebディレクターの仕上げとなる仕事。
成果につながるWeb制作の仕上げ方を、現場視点でお届けします!
1. 表示・構造の再現性
まず最初に確認するのは「デザインどおりに正確に再現されているか?」 という点です。
- 余白(マージン・パディング)は適切か?
- カラムやグリッドのバランスは崩れていないか?
- テキストサイズや行間、文字詰めは正確か?
- 要素の順番や構造が設計意図に合っているか?
見た目がキレイでも、設計段階で定めた“目的”からズレていたら意味がありませんよね。
どのパーツが、どんな意味を持って、どこに配置されているのか。
構造の意図とデザインの意図、その両方が一致しているかを重点的に見ています。
また、実装が整っているように見えても、実際に使う環境によって見え方が変わることも多いため、各種デバイス(PC・スマホ・タブレット)や主要なブラウザでのクロスチェックも必ず行います。
特にブラウザごとの挙動差や、OS・デバイスごとの崩れ、最新端末での表示など、時代やトレンドに合わせた実装の最適化も欠かせません。
見た目の完成度だけでなく、“使える状態かどうか”も大事な視点としてチェックしています!
2.リンクと動作の確認
次にチェックするのは「ユーザーが操作する部分の正確さ」です。
- ボタンやバナーのリンク先が正しいか?
- リンク切れ・遷移漏れがないか?
- ホバーアクションやスクロール挙動など、インタラクションの動きが自然か?
- タブ・スライダー・モーダルなどが想定どおりに動作するか?
サイト全体で、ユーザーが行う「動作」はサイトの使いやすさや信頼性にも直結します。
そして、あわせて大切なのがリンクが“リンクとわかる”ようになっているかどうかの配慮です。
視覚的な強調(アンダーラインや色分け)や、ホバー時の変化などが適切に設定されていないと、ユーザーがどこをクリックできるのか迷ってしまいます。
ユーザーの行動を迷わせないことは、UXの基本なので、年齢層や端末、視覚的なアクセシビリティもふまえて、「見てわかる導線」になっているかを意識してチェックしています。
3. レスポンシブ対応(スマホ・タブレット)
最近はスマホでの閲覧が中心なので、モバイル表示のチェックは必須!
- ブレイクポイントの切り替えはスムーズか?
- スマホ表示時に
文字が読みにくくなっていないか? - タップ領域やボタンが小さすぎないか?
- PCで表示されていた情報が、
スマホで抜けていないか?
ユーザー目線で“どの端末でも快適に使えるか”を意識して見ています👀✨
また、冒頭でも様々な実機検証が大切ということをお伝えしましたが、制作したサイトがPCとスマホのどちらの方が多く見られているのかという点も、必ず考慮しています。
すべてのデバイス・ブラウザをチェックするのは大前提ですが、プロジェクトの目的やアクセス傾向に応じて、優先順位を見極めて対応することも大切です💡
どこを一番大事に見るべきか。
どの環境での“体験”を最適化するか。
時代やユーザーの使い方に寄り添った判断も、ディレクターとして必要な視点だと考えています。
4. 言葉と表現のトーンチェック
そして意外と見逃されがちですが、テキストの細部まで見るのも大切なチェック項目です。
- 誤字・脱字がないか?
- 表記ゆれがないか(例:HP / ホームページ)
- トンマナ(表現トーン)がページ全体で揃っているか?
- コピーや見出しが、クライアントの意図やサービスの魅力を正しく伝えているか?
また、ライティング時やデザイン時には見えていなかった改行位置や文字の折れ方、読みやすさが、実装後に改めて気になることも多々あります。
そのため、実装後は実際のデバイスや画面サイズを通して見たときの“読者の視点”や“感情の流れ”に立ち返り、場合によってはライティングそのものをリライトすることも少なくありません。

画面を通した体験としてどう伝わるかを確認しながら、最後の言葉の調整まで含めて丁寧に仕上げていくことが、より伝わるページづくりには欠かせないと考えています。
5. 全体設計との整合性
そして最後は、「このページ全体が、クライアントの目的やユーザーの行動につながっているか?」 を必ず見直していきます。
- CTAの配置や文言が適切か?
- 動線がブレていないか?
- ゴール(問い合わせ・購入など)まで迷わず進めるか?
- 構成やデザインの意図と、実装されたものが乖離していないか?
ここまで見ることで、ただ「再現する」だけじゃなく「成果に繋げる」チェックになります!
さらに、実装後のフィードバックの修正後には、ページごとのtitle・meta description・抜粋文・OGP画像の設定なども必ず見直します。
これらは検索結果やSNSシェア時に「第一印象」として表示される大切な部分。
だからこそ最終的なページ内容で意図した通りに反映されているか、またコンテンツの見せ方として適切かを確認・調整することで、ユーザーとの最初の接点から、しっかり設計意図を届けられるようにしています。
チェックとは“整える”こと以上に、
“意図をつなぐ”こと
チェックって、「デザインどおりかを見る作業」と思われがちですが、
本質は「クライアントの想い」「ユーザーの行動」「制作側の意図」をつなぐ工程。
だからこそ、目に見える部分だけでなく「意図や目的」まできちんとくみ取って、全体の質を整えることが、Webディレクターにとってとても大切な役割だと考えています。
クライアントが届けたい想い
エンドユーザーが本当に求めていること
×
制作側が表現したかったこと
それらが画面の上で正しく交差するように導いていくことをとても大切にしています。
Webサイトは「形にすること」がゴールではなく「伝わること」「成果につながること」が本質的な目的です。
そのための最終調整を担う「品質チェック」という工程は、ただの検証や最終確認作業ではなく、プロジェクト全体の価値を最大化するための工程という視点で進めています。
私はそう捉えながら、毎回の確認作業を丁寧に、真摯に行っています。
この記事が、チェック作業に悩む方やこれからWebディレクションに関わる誰かの参考になればうれしいです✨
読んでくださってありがとうございました〜!
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