MW WP Formの添付機能が使えなくなる前に|フォーム入れ替えで見落とす4つのポイント

WordPressの管理画面を開いたら、黄色い枠で英語のお知らせが出ていました。
「MW WP Form: Notice of feature removal」
読めないけれど、なんだか不穏な感じがしますよね……。
実はこれ、うちのサイトにも出ました。
同じお知らせを見て、ドキッとした方も多いと思います。

先に結論をお伝えしますね。
- 今すぐサイトが止まるわけではありません
- 使えなくなるのは、お問い合わせフォームの「ファイルを添付する欄」だけです
- ただし、2026年のうちにプラグインが更新されたタイミングで使えなくなる予定です
- お知らせが出ていなければ、ひとまず安心して大丈夫です
この記事では、お知らせの意味と、あなたのサイトが対象かどうかの見分け方、選べる対応をご案内します。
こんた後半では、うちのサイトで実際にフォームを入れ替えたときに「ここでつまずいた!」というところもお見せします。同じお知らせを見て心配になった方の参考になれば嬉しいです。
このお知らせは「ファイル添付機能が使えなくなります」という予告
MW WP Formは、WordPressでお問い合わせフォームを作るためのプラグイン(あとから足せる追加機能)です。
お知らせの英語を日本語にすると、こんな内容です。

- MW WP Formの機能削除のお知らせ
- ファイル添付と画像添付の機能は、バージョン5.2で削除します(2026年中に公開予定)
- 次のフォームが、この機能を使っています:(フォームの名前)
つまり「あなたのサイトのこのフォームは、添付欄を使っていますよ。次の大きな更新で、その添付欄は使えなくなりますよ」という予告です。
エラーではないので、今この瞬間に何かが壊れているわけではありません。
ちなみにMW WP Formは、もともとの作者さんの開発はすでに終わっていて、今は別の会社が引き継いで、必要最低限の更新だけを続けている状態です。
これから先、新しい機能が足されることは期待できません。
まず確認:あなたのサイトは対象?
確認は3ステップでできます。
- WordPressの管理画面にログインする
- ダッシュボード(ログインして最初の画面)か、左のメニューの「MW WP Form」を開く
- 上の画像のような黄色い枠のお知らせが出ているかを見る
お知らせが出ていなければ、添付欄は使っていないので、今回の変更の影響は受けません。
ひとまず安心して大丈夫です。
お知らせが出ていたら、最後の行に書いてあるフォームが対象です。
「写真を送ってください」「資料を添付してください」のような欄が、そのフォームのどこかにあるはずです。
放っておくと、どうなる?
いちばん困るのは、お問い合わせが途中で止まっても、気づきにくいことです。
- お客様が写真や資料を送ろうとしても、添付欄がうまく動かない
- そこで手が止まって、お問い合わせ自体をあきらめてしまう
- エラーの連絡がこちらに来るわけではないので、「最近お問い合わせが少ないな」と思うまで気づけない
たとえば工事や修理のお仕事だと、「現場の写真を送ってください」の欄がいちばん大事だったりしますよね。
そこが止まると、見積もりの相談そのものが届かなくなってしまいます。
選べる対応は3つ
1.添付欄だけ外す(いちばん手軽)
フォームから添付欄を外して、「写真は自動返信メールに返信する形で送ってください」と案内する方法です。
作業は短く済みます。ただ、MW WP Formを使い続けることになるので、いつかは次の対応が必要になります。
2.フォームのプラグインごと入れ替える(根本的な解決)
Contact Form 7など、別のフォームのプラグインに作り直す方法です。
添付欄もそのまま使えます。うちのサイトはこちらを選びました。
ちなみにContact Form 7も、2026年2月に「これからは新しい機能は増やさず、セキュリティと不具合の修正だけを続けます(メンテナンスモード)」と発表されています。
それでもContact Form 7を選んだのは、こんな理由からです。
- セキュリティや不具合の修正は、これからも続く
- うちのお問い合わせフォームはシンプルな作りで、新しい機能を必要としていない
- すでにサイトに入っていて、スパム対策も設定済みだった。プラグインを増やさずに済む
Contact Form 7の今後と、「そのまま使っていいか・乗り換えたほうがいいか」の判断基準は、こちらの記事でまとめています。
▶︎ Contact Form 7は開発終了?今後どうなるか&判断基準をわかりやすくご案内
ただし、入れ替えには見えないところでつまずくポイントがあります。次の章でお見せしますね。
3.専門家に任せる
「英語のお知らせを見ただけで、もう触りたくない」という方は、ここで手を止めてもらって大丈夫です。
お問い合わせフォームは、止まったら困るのに、止まっても気づきにくい場所です。
自信がなければ、触る前に相談してもらうのがいちばん安全です。
うちのサイトで入れ替えたら、ここでつまずいた
ここからは、こんたホームページ製作所のサイトで、MW WP FormからContact Form 7にフォームを入れ替えたときのお話です。
Webディレクター15年の私でも、自分のサイトでは見落としていたところがありました。
いちばん大きな気づきは、フォームを新しく作ることより、前のフォームに「何がくっついていたか」を探すほうがずっと大変ということでした。
つまずいたところを4つご紹介します。
01 見た目が崩れた(余白がぜんぶ消えた)
新しいフォームを作って並べてみたら、項目と項目の間の余白がぜんぶ消えて、ぎゅっと詰まった見た目になっていました。
原因は、フォームの見た目を決める設定が、前のプラグインの名前にくっついていたことです。
前のプラグインをやめた瞬間、その設定も一緒に効かなくなってしまったんです。
新しいフォームにも同じ名前の目印を付けて、前の見た目の設定がそのまま効くようにしました。
見た目のためのコードを新しく書き足さずに済んでいます。
制作者向けメモ(見た目の直し方)
子テーマのフォーム用CSSが、すべて .mw_wp_form の内側だけに効く書き方でした。Contact Form 7のショートコードに html_class を付けると、<form> にクラスが付いて既存のCSSがそのまま効きます。
[contact-form-7 id="0000" title="お問い合わせフォーム" html_class="mw_wp_form"]
クラス名が旧プラグインのままなので、次に子テーマを触るときに付け替える予定です。
02 送ったあとの画面と、お問い合わせの数え方
前のフォームは、送信が終わると同じページに「ありがとうございました」の文章が出る作りでした。
この作りだと、Googleアナリティクス(サイトに来た人の数や動きを見る無料のツール)で、お問い合わせが何件あったのかを数えにくいんです。
そこで入れ替えのついでに、送信が終わったら「お礼のサンクスページ」に移動するようにしました。
お礼のページが表示された回数=お問い合わせの件数、として数えられるようになりました。
お礼のページは、Googleの検索結果には出ないようにしています。
検索から直接お礼のページに来る人がいると、数がずれてしまうからです。
制作者向けメモ(サンクスページと計測)
- 送信完了で
/contact/thanks/へ移動(Contact Form 7のwpcf7mailsentイベントで遷移) - お礼ページは noindex、XMLサイトマップ・HTMLサイトマップの両方から除外
- GA4に「お礼ページの表示」をキーイベントとして登録(キーイベントの値は「設定しない」)
03 添付できる大きさの上限が、実際と合っていなかった
前のフォームには「送れるファイルは合計8MBまで」と書いてありました。
ところが調べてみると、サーバー(サイトのデータを置いている場所)の上限はもっとずっと大きくて、書いてある数字と実際の上限が合っていなかったんです。
じゃあ本当の上限はどこで決まるのかというと、受け取るメールです。
添付されたファイルは、メールにくっついて届きます。Gmailで受け取れるのは1通25MBまでで、ファイルはメールにくっつけると少し大きくなります。
そこで「1ファイル5MBまで・3ファイルまで」にそろえました。
3つ全部送っても、メールの上限に収まる大きさです。
大きすぎるファイルや、送れない種類のファイルを選んだときは、その欄のすぐ下にこう出るようにしました。
- 「ファイルが大きすぎます(1ファイル5MBまで)。送れない場合は、送信後に届く自動返信メールに返信する形で添付してください。」
- 「この形式のファイルは送信できません。画像(jpg・png・heicなど)、PDF、ワード、エクセルでお送りください。」
ダメな理由だけでなく、「じゃあどうすればいいか」まで書いておくのが大切だと思っています。
お問い合わせの途中で手が止まると、そのまま閉じられてしまうので。
制作者向けメモ(容量の考え方)
サーバーのPHP設定(upload_max_filesize・post_max_size)は1GBあったので、制約は受信側のメールでした。添付はメールに載せるとエンコードで約1.3倍になるため、5MB×3枠=最大15MB(エンコード後も約20MB)で、Gmailの25MBに収めています。エラー文言はContact Form 7の upload_file_too_large・upload_file_type_invalid を変更しています。
04 届くメールの中身
お問い合わせが来たときに私に届くメールと、お客様に自動で届く「受け付けました」メール。
この2つの件名・本文・差出人を、前のフォームから1項目ずつ書き出して、同じ内容にそろえました。
ここがずれると、お客様に届くメールの差出人が変わったり、こちらに届くメールの件名が変わって見落としたりします。
地味ですが、いちばん気をつけたところです。
入れ替えのついでに、よくなったこと
前のフォームをそのまま再現するだけだと、古いところまで一緒に引き継いでしまいます。
今回は入れ替えのついでに、こんなところも直しました。
- 1回で送れるようになった
「確認画面へ→送信」の2段階をやめて、1回のボタンで送れるように - メールアドレスの2回入力をやめた
代わりに「送信後すぐに自動返信メールが届きます。届かない場合は入力間違いの可能性があるので、もう一度送信してください」と書き添えた - ブラウザの選択肢から「Internet Explorer」を外した
2022年にサポートが終わっているので。代わりに「わからない」を足した - お問い合わせの件数が数えられるようになった
サンクスページとGoogleアナリティクス
今回、選択肢に「わからない」を足したのは、エラーのご相談をくださる方ほど、自分がどのブラウザを使っているか分からないことが多いからです。
選べずに手が止まるのを防ぎたくて対応しました。
プラグインを替えると、くっついていたものが静かに壊れる
今回いちばん大きかった気づきは、プラグインを替えると、そのプラグインにくっついていたものが静かに壊れるということです。
見た目も、お礼の画面も、お問い合わせの数え方も。どれもエラーは出ません。
ただ、なんとなくおかしくなります。
だから入れ替えのいちばん大事な仕事は、新しいフォームを作ることではなく、前のフォームに何がくっついていたかを洗い出すことなんだと思います。
そしてもうひとつ。入れ替えは「ついでに直す」チャンスでもあります。
作ったまま手が入っていなかった場所に、堂々と手を入れられるタイミングなんです。
実はこれ、お客様のサイトではいつも気をつけていることなのに、自分のサイトでは後回しになっていました。
余白が消えた画面を見て、ちょっと笑ってしまいました。自分のサイトのことほど、見えていないものですね!
お知らせが出ていたら、まずはスクショを送ってください
「対象なのは分かったけど、どうすればいいか分からない」
「自分で触って、お問い合わせが止まったら怖い」
そんなときは、管理画面に出ているお知らせをスクリーンショットで送ってください。
対象のフォームを確認して、「添付欄を外すだけで足りるか」「入れ替えたほうがいいか」をお伝えします。
入れ替えをお任せいただく場合は、今回うちのサイトでやったことをそのまま行います。
- 前のフォームの項目・必須の設定・メールの中身をすべて書き出して引き継ぐ
- 本番のページは触らずに、確認用のページで新しいフォームを作ってテストする
- テスト送信で、あなたに届くメール・お客様に届くメールを確認する
- 大きすぎるファイルや送れないファイルを試して、エラーの出方まで確認する
- 問題がなければ本番のページを差し替えて、本番でももう一度送信して確認する
- ご希望があれば、お礼ページとお問い合わせの件数の計測も一緒に
お問い合わせを1件も取りこぼさないように、本番のページを触るのは最後の1回だけにしています。
💬 MW WP Formのお知らせ、ご相談はお気軽に
こんたホームページ製作所では、フォームの入れ替えや不具合の単発相談から、月々の保守まで承っております。「英語のお知らせが出て不安」という段階でも大丈夫です。スクリーンショットを添えて、お気軽にご相談ください。










